べべぃちゃん

海辺で赤ちゃんはほやほやと泣いていたのです
私はそっとおくるみに包んで、抱き上げました
赤ちゃんのしょっぱい涙がほやほやと真珠のように流れました。
べべぃなかないで
私は口ずさんでそっとそっと、羽で触るかのように
口付けをしたのです
べべぃのほほはやわらかく、暖かく、ほんやりとたわんで
またぽっくりとあかるみました
かわいい赤ちゃんでありました

べべぃ、貴方の名前を決めなきゃ
その白い肌と、可愛らしいパープルの瞳は
きっとみんなに好かれることでしょう
べべぃはほやほやと私をまさぐりながら、
胸元に顔をうずめたのです
私はいとおしさにぷるぷると震え、
その柔らかな髪の毛を、そっとそっと撫でたのです

私よりも熱い体温
私よりも柔らかな皮膚
そんなもので、べべぃはできていたのです

私は微笑みながらべべぃの瞳を覗き込みました
涙で濡れていたそれがくっすりとたゆたんで、私をじいっと見ました
私がふちぎでちゅか
ばぁばぁとあやしながら私は歩いたのです
海にべべぃの重さでついた足跡が、綺麗に光っていたのです
待っていたのよ、私の赤ちゃん、
パパも誰も、何もかも
おまえをずぅっと待っていたのよ

べべぃの小さな強い手が
私のみつあみをぎゅうっと握りました
しんしんと星が流れておりました

いとしのべべぃ、
私の月の子